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日本ユーザーにも愛されたネッテラーについて振り返る

ネッテラーは電子決済の一つです。
電子決済はオンラインカジノの入出金にはなくてはならない手段の一つであり、ヴィーナスポイントやエコペイズなどがよく知られています。

そんななかで、日本人ユーザーの一決済手段としてネッテラーがありましたが、残念ながら2020年4月に日本での利用が停止されてしまいました。
今回、このネッテラーの歴史を中心に、その特徴について振り返ってみます。

ネッテラーの歴史

ネッテラーの歴史

ネッテラーは1999年に当初カナダで起業されました。
2000年7月にはオンラインギャンブルの支払いにかかわるようになります。
この時、ほとんどこういったサービスがなかったという背景もあり、急激に業績を伸ばしたのです。

数年で世界のオンラインギャンブルの商取引の85%のシェアを得るまでになりました。
主な顧客はアメリカ在住のユーザーで、北米中心のビジネスを行って急成長を遂げます。
この時の収益はオンラインゲーム会社への資金移動が中心で収益の95%を占めていたのです。

ネッテラーの躍進

ネッテラーの躍進

その後電子決済などの認可が容易なイギリスのマン島に2004年に拠点を移し、活動を本格化させます。
この時にはNetbanxと合併し、イギリスのPaysafe Groupの一部となりました。

そして日本でも徐々にオンラインカジノの決済手段として認知されるようになり、日本でのサービス提供も開始されるようになります。

ネッテラー幹部の米当局による逮捕
このように快進撃を続けたネッテラーですが、2007年に転機が訪れます。
それはネッテラーの幹部2名のアメリカ当局による逮捕です。
理由はアメリカでギャンブルのマネーロンダリングに関与したというもの、これによってネッテラー大きな収益を生み出していたアメリカ市場から撤退を余儀なくされました。

ただ、非常に高いシェアを持っていたため口座管理などの後処理に追われその後2019年までかかることになります。
こういった状況に置かれた親会社であるPaysafe Groupは2015年ネッテラーのライバルであるイギリスの電子決済企業のSkrillを買収し、規模を拡大させました。

そして世界最大の電子決済サービスとして運営を始めたのです。

MASTERCARDのプリペイドサービスを停止
ただし、ネッテラー自体は不遇の時代が続きます。
MASTERCARDのプリペイドサービスが利用できなくなるという事態になってしまい、日本を含めた100か国以上がプリペイドカードサービスにアクセスできなくなることになったのです。

これによって日本では事実上、十分なサービス提供ができなくなったことから、ネッテラーは一度目の日本撤退を経験します。
このクレジットカードのプリペイドカードサービスにアクセスができなくなったという一件は欧州以外の多くの国のネットカジノユーザーを驚かせ、混乱させました。

しかし、Paysafe Group全体で改善に努め、VISAの利用が可能になるなどの方策を行い、再び海外展開を活発化させます。
2018年に2回目の日本向けサービス提供の開始もその一環です。
ただ、日本でのサービスを開始したものの金融庁に登録を行い、その監督下に置かれたことから、以前ほど積極的にオンラインギャンブルとの関わりを行わない姿勢をとるようになりました。

そういった状況に対して日本向けに対応したオンラインカジノなどもエコペイズなど代わりのサービスを利用するようになっていました。
もともとオンラインカジノで実績を積んでいった経緯があるため、オンラインカジノ向けのサービスが十分に行えなくなったネッテラーは2020年に再び日本向けのサービス停止し撤退しました。

ネッテラーの特徴

ネッテラーは、オンラインカジノなど様々な海外のサービスの入出金を代行するサービスで、海外送金を容易にするという強みがありました。
そんなネッテラーですが、日本では2回目の上陸でギャンブル関連の入出金がほとんどできない状態になっていたので、特徴と言う特徴はなかったのが当時の現状です。

しかし、海外では様々な特色を持っており、利用金の多いユーザーは「NETELLER VIP」と呼ばれるプレミアムメンバーシップが提供され、より安い手数料で海外の送受金ができるシステムがあります。
それ以外にもキャッシュバックの獲得なども行われているのが特徴で、欧州ユーザー向けには無料のプリペイドマスターカードも渡されています。

また、Net +カードも特徴です。
これはMASTERCARDのプリペイドサービスを停止した一件と大きくかかわるものです。

ATMを使って送受金できるカードですが、かつては全世界で利用可能だったものが、欧州内に限られるようになってしまい、これが100か国以上でマスターカードのプリペイドサービスの利用停止と日本の一回目の撤退の引き金になりました。
ただ、現在も欧州では使われており、ネッテラーの目玉となっています。

スポンサー活動もしていた

スポンサー活動もしていた

ネッテラーはPaysafe Groupの一員としてスポンサー活動もしていました。
イギリスのプレミアリーグに所属するサッカークラブ、Crystal Palace F.C.に2014~2016年の間スポンサーとなっていました。
このスポンサーには豊富な資金が必要であり、一時は電子決済の世界で大変な影響力を持っていたのです。

最後に

ネッテラーは日本撤退こそしたものの、現在もロンドン証券取引所の上場企業です。
実際に欧州では、大変実績のある企業であり、日本以外のアジアでギャンブルの関係の業者にに送金することはできないものの活動を行っています。

オンラインカジノ業界への日本市場におけるカムバックは難しいかもしれませんが、再び体制を整えてやってくるかもしれない企業です。